『カラマーゾフの兄弟』 4巻は、先週の月曜日に読み終えましたっ。
以前のブログに「『孤将』を先に読む」と書きましたが、
『孤将』も読みながら、『カラマーゾフの兄弟』 4巻も気になったので、読んでいました。
で、『孤将』より先に読み終えてしまいました。(;;;´Д`)ゝ
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まずショックだったのは、リーズの性格の変容でした。
3巻では一番大好きだったのに、
リーザはいつの間にかアリョーシャとの婚約を解消していて、
アリョーシャに対して意地悪になっていた。
その上、自分自身をせめるように自分で自分の指をドアに挟むという行動に出る。
意外な面を見て、ちょっとショック。
2巻でアリョーシャに石を投げた男の子が
4巻では、瀕死の状態にあり、そのクラスメイトとアリョーシャとがお見舞いに。
アリョーシャって、つくづく好青年だなぁって思いました。
前回のブログでイワンのようなタイプがいいと書いたけど
やっぱりアリョーシャのような人(ほとんどいないけど)はとても魅力的ですね。
妙に世の中を悟りきったような14歳のコーリャも、
自分を子ども扱いしないアリョーシャに一目置いているし。
ある意味において、宗教を持つっていうことは、人を強くするのかもしれないって思ったり。
スメルジャコフがイワンにフョードル殺しを告白!!!
イワンにそそのかされたなんて、スメルジャコフってなんて卑怯なんだぁ!!!
イワンは、自分を責めるあまり、病気に。
幻覚というか、悪夢を見て、自分の中に悪魔が存在していると思い込むイワンの苦しみが痛々しかったです。
悪魔との会話の場面は、ゲーテの「ファウスト」を意識しているらしく、
2巻についてのブログで、でイワンがアリョーシャと別れたときの姿についても「ファウスト」が関係しているとのことでしたが、
実は今、「ファウスト」を読んでいて、この意味がわかりました。
『悪魔は天国から地獄へ落ちた時に足を引きずるようになる。』とのことでした。
つまり、2巻の時点で、イワンが悪魔化したのではないかということらしいのですが・・・。
結局、スメルジャコフは、自殺してしまう。
ドミートリーに罪をなすりつけ、すべてを闇に葬ったまま・・・。
法廷シーンでは、
ドミートリーを有罪とする検事のイッポリートの論告が腹立たしく、
早く終わらないかと思っていたんですが、これまた、めちゃ長いんですよ。
イッポリートは深層心理の洞察のようだけど、状況から勝手に解釈しているだけで、
ただただ、主観で話しているので、読んでいる間、ずっと腹立たしかったです。
反論する弁護士のフェチュコーヴィチの弁論は、読んでいて、気持ちよかったです。
そして彼は、「心理学は両刃の剣」と言いました。
これについてはつくづく考えさせられました。
いわゆる他人の心理を分析するというのは、非常に難しいことで、
ひとつ間違えれば、分析者の主観によって結論づけられてしまう。
同じ状況を元にイッポリートとフェチュコーヴィチの分析は全く異なるものとなったわけで。。。
以前のブログに、
『「事実」と「真実」というものはそれぞれ異なるものであって、
「事実」がそれらしい形を作り上げてしまうと、
「真実」が見えなくなり、曲げられていく恐怖も感じました。』
と書きましたが、
訳者は、『「父親殺し」の事件は、もはや一人の人間の言葉によっては語りつくせず、ましてひとつ「真実」によって説明できるものでもなく、あたかもぶどうの房のように、無数の小さな真実の種子から成り立つ・・・』と言っています。
つまり、4巻においての真実とは、ドミートリーだけでなく、
スメルジャコフやイワン、そして、イワンを守ろうとしたカテリーナも含め、
いくつかの真実が絡み合ってきてしまったようです。
そして陪審員の判決は、まさかの有罪!!!
日本でも陪審員制度が導入されましたが、
この物語の中には、その難しさや恐怖も含まれているように思います。
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