「孤将」、3日前に読み終えました。
「カラマーゾフの兄弟 4巻」と平行して読んでいたので、
少し時間がかかってしまいました。(;*´ω`)ゞ
主人公は、韓国の武将、イ・スンシン。
どんな人かと言うと、訳者あとがきより、
「文禄・慶長の役で日本軍の攻勢を挫折させ、朝鮮を勝利へと導いた屈強な武将であり、韓国各地に銅像が立ち、老若男女を問わずその業績を知らぬ人のいない民族的英雄」とのことです。
小説は、一人称で書かれていて、まるでイ・スンシンが書いたかのようなりアルさがありました。
というのも、彼の内面がかなり奥深く描かれていたからです。
日本軍に対する敵対意識というより、
戦いの時代に生きる、1人の人間としての孤独と苦悩が書かれていました。
イ・スンシンは派閥抗争に巻き込まれ、重罪人として捕らえられて、拷問を受けるんです。
その後、釈放され、再度水軍の指揮をとり、勝利を収めるんですが、
一度は朝廷に裏切られるので、釈放後は、朝鮮さえ信頼できなくなってしまいます。
日本という敵と朝鮮という敵の中で、ただ、武士として戦うことだけを考えていました。
そして、戦いながら、武士としての死に場所を探していたように思います。
頭が切れ、教養のあるイ・スンシンだけに、
もし、戦いのない時代だったら、
人に対する愛にあふれた人生を送っていたんじゃないかって思います。
戦争は、人を幸せにしないって思いました。
一部の人間の欲望のために多くの人々が犠牲になる。
戦いの時代に生まれた人々の人生って、いったい何だったんだろうって思ってしまいました。
イ・スンシ自身も自分の人生に疑問を持ちながらも、武士としての人生に意味を見出そうとしていたように思いました。
朝鮮軍も残虐ですが、日本軍もひどい民族。
読むのもゾッとする場面が数多く登場しました。
少なくとも日本において、戦いの時代が二度と繰り返されないことを願います。
できることならば、世界中で。
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