ジョージ・オーウェルの「一九八四年」読了から1ヶ月近く経ちます。
(なかなかブログにまとめられなかった〜。)
私の第一声は、
『恐かったぁ〜(>_<)』
ジョージ・オーウェルの「一九八四年」は、英国では、『「読んだつもり本」の第一位』とか。
ビッグ・ブラザー率いる党に支配された社会。
人々は監視され、党に逆らうことは許されず、疑念を抱くことすら許されない。
ビッグ・ブラザーの登場は、ポスターだけだったので、ひょっとしたら本当は存在していないのかもしれないという気がしました(例えば、党が作り上げた虚構かなって思ったり。)。
けど、この「一九八四年」はスターリン批判の本とされているのだから、存在自体はしていることが前提なのかな。(実はオブライエンがビッグ・ブラザーだったのかも???)
第二部では、恋に落ちたウィンストンとジュリアが、一緒にビッグ・ブラザーを倒すのだと思いながら、
読んでいました。
第三部、2人は捕まってしまい、ジュリアとは離れ離れになり、拷問にかけられるウィンストン。
私はそれでも最初のうちはまだビッグ・ブラザーを倒すという奇跡を信じて読んでいました。
しかし、解説の表現を拝借すると、完全無欠の二重思考のオブライエンは
ホント、天才ですわ。(この物語を考えたジョージ・オーウェルが天才のなのかな。)
単純思考の私の想像をはるかにこえたオブライエンの存在で、
私の「打倒ビッグ・ブラザー」の願いは夢へと消えていきました。
巻末の解説にも書かれているけど、
ストーリーに出てくる<二重思考>(すべての党員にとって望ましくかつ必要な精神の訓練であり、その目標は矛盾する2つの事柄を同時に等しく信じるようになれることである。−解説引用)は、
社会心理学では「
認知的不協和」と言われるもの。
単純な二重思考であれば私たちも通常使っていることではあるのだけど、
「カラマーゾフの兄弟」の弁護士のフェチュコーヴィチの「心理学は両刃の剣」という言葉が思い出されました。
心理的見地の解釈を間違えたり、科学的に悪用したりすると、
恐ろしいほどマイナスに働くものであるということを再び痛感させられました。
結局、最後にウィンストンは殺されてしまいます。
ハッピーエンドを期待していただけに、
救われない展開に、しばらく恐怖の余韻が続きました。
今のところ私の感想をまとめると以上ですが、
また、思いついたら追加していくかもしれません。
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